新しい使徒的勧告

 教皇フランシスコの新しい使徒的勧告Gaudete et Exsultate(「喜びなさい、大いに喜びなさい」マタイ5・12)が発表されました。この使徒的勧告に関する情報は、ローマ現地時間の4月9日(月)正午(日本時間の午後7時)に解禁となりました。インターネットを通じた情報交換が当たり前である今の時代、司教協議会へのバチカンからの通達などは、通常はメールで寄せられます。使徒的勧告などの文書ファイルは、これまではメールに添付する形で送られてきましたが、今回は届いたメールに記された指示に従い、カバーレター、フランシスコ教皇の自筆証書、使徒的勧告本文テキスト、サマリー(要約)、Q&A等の一式をダウンロードする形式が採られました。

 

『福音の喜び』と『愛のよろこび』の日本語版

 

 教皇フランシスコにとって、『福音の喜び』『愛のよろこび』に続く3つ目の使徒的勧告、そのタイトル“Gaudete et Exsultate”(「喜びなさい、大いに喜びなさい」)は、マタイによる福音書の「山上の説教」で、イエスが示された真福八端(新共同訳聖書の小見出しは「幸い」と表記)のことばから取られています。et(=and)で繋げられた二つのラテン語は、ともに「喜ぶ」を意味し、そのため、新共同訳では「喜ぶ」を重ね、後ろのほうには「大いに」を付すかたちで訳されています。新共同訳聖書以外では、フランシスコ会訳は「喜び躍れ」、バルバロ訳は「喜びに喜べ」、ラゲ訳は「歓(よろこび)、躍れ」と訳しています。

 この使徒的勧告の性格についてサマリーの冒頭では「本文書は、学問的なテキストでも教義的なテキストでもありません。その目的は「聖性への呼びかけを今一度響かせ、現代の文脈においてそれを具現化すること」です」(仮訳)と説明されています。
 本文は、「聖性への呼びかけ」「聖性の二つの狡猾な敵」「主の光の中で」「現代世界における聖性のいくつかの特徴」「闘い――警戒と識別」(仮訳)の5つの章で構成されています。この中で教皇は、聖性へと至る道は聖霊によって与えられる平和と喜びに根源があり、聖性がもたらす人間の完全性は知識や能力ではなく愛の深さによって計られるものであると述べ、特別なものではないこの聖性への道にはすべての人が招かれており、その招きにどのようにこたえればよいのか、「真福八端」を聖性への道として示して、日常生活において神の愛にこたえて生きる秘訣を教えています。

 

 教皇公文書(回勅や使徒的勧告)や教皇庁文書は、通常ヨーロッパの言語を中心にいくつかの言語が同時に発表されますが(今回はドイツ語、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポーランド語、ポルトガル語、アラビア語)、日本語版については、それらの発表を受けて翻訳作業が開始されることになります。邦訳刊行まで少々お時間をいただくことになりますので、ご了承ください。
 作業進捗状況は、本ブログで随時お知らせいたします。



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